「約27億円」はいつからいつまでを数えたのか

約190,600人泊、約27億円。熊本県がまとめた宿泊キャンセルの集計は、8月21日10時で締めた値です。8月21日の第26回災害対策本部会議で公表され、8月25日の第27回、8月28日の第28回、8月31日の第29回まで同じ値が据え置かれています。いずれも暫定値と注記されています。

発災は7月28日16時27分。締めは8月21日10時で、発災から24日後の中間報告にあたります。被害の総額でも、地震が終わるまでの累計でもありません。

期間の切り方そのものが変わった

この調査は3回、値が入れ替わっています。最初は8月3日の第13回本部会議で、7月28日から31日までの4日分として約65,500人泊・約9億円。次に第20回(8月10日)で7月28日から8月6日までの受付分に延び、約146,000人泊・約20.6億円になりました。ここまでは「受付分」で区切っています。第26回(8月21日)からは資料の書き方が変わり、「7/28〜。本日(8/21)以降のキャンセルを含む。」となりました。

受け付けた日で区切るのをやめて、締め日より後に発生するキャンセルまで数え込んだ形です。範囲の広げ方が前の2回と違うため、20.6億円と27億円の差を「8月7日から8月21日までに増えた分」として読むことはできません。「以降」がキャンセルの受付日を指すのか宿泊日を指すのかは、資料からは判断できません。

公表回対象期間集計の締め人泊数金額
第13回〜第19回
(8月3日〜8月9日)
7月28日〜31日の受付分8月3日 正午約65,500人泊約9億円
第20回〜第25回
(8月10日〜8月19日)
7月28日〜8月6日の受付分8月10日 10時約146,000人泊約20.6億円
第26回〜第29回
(8月21日〜8月31日)
7月28日〜。8月21日以降のキャンセルを含む8月21日 10時約190,600人泊約27億円
数値の表記に注意:報道や社内資料で「約9億円」「約20.6億円」を見かけたら、それぞれ7月31日締め・8月6日締めの途中経過です。8月31日時点の最新値は約27億円で、3つは別の被害ではなく同じ調査の途中経過です。引用する際は、どの回の会議資料の数字かと、締めの日付を添えてください。

単価は割り出せない

資料の注記に「『キャンセル人泊数』又は『キャンセル額』いずれか一方しか回答がなかったものについても計上」とあります。金額だけ答えた施設と、人泊数だけ答えた施設が、それぞれ別々に足し込まれているという意味です。よって約27億円を約190,600人泊で割った値は、1人泊あたりの単価として使えません。分母と分子で対象施設が違うからです。この但し書きは次の地域別の表にも同じように効きます。

地域別の内訳が出た ― 阿蘇が人泊数の31.6%、金額の36.4%

第26回(8月21日)から、キャンセルの地域別内訳が資料に載るようになりました。11地域の内訳で、人泊数の合計は190,624人泊、金額の合計は2,693百万円です。最大は阿蘇で60,206人泊・981百万円。人泊数の31.6%、金額の36.4%を占めます。

地域人泊数構成比キャンセル額(百万円)構成比
阿蘇60,20631.6%98136.4%
天草34,45118.1%58821.8%
熊本市29,85415.7%33312.4%
玉名14,7587.7%2007.4%
球磨12,6086.6%1636.1%
菊池10,4905.5%943.5%
鹿本9,7755.1%1585.9%
芦北6,0473.2%772.9%
八代5,4622.9%481.8%
上益城4,6732.5%391.4%
宇城2,3001.2%120.4%
合計190,624100.0%2,693100.0%

構成比は当ラボが合計に対して算出。資料には「表示単位未満を四捨五入しているため、地域ごとの合計は全体合計とは一致しない」との注記がありますが、11地域を足すと人泊数・金額とも合計行と一致します。出典: 熊本県 第29回災害対策本部会議 各部報告資料(2026年8月31日14時時点)。

震度7を観測した宇城市と氷川町を含む宇城の人泊数は2,300で、11地域で最も小さい値です。逆に、震源から離れた阿蘇と天草の2地域で人泊数の49.7%、金額の58.2%を占めます。建物が壊れた地域と、キャンセルが積み上がった地域は一致していません。

県の資料に理由別の内訳はないため、この差がどこから来たかは資料からは判断できません。判断材料として挙げられるのは、阿蘇と天草がいずれも県内でも宿泊の受入規模が大きい観光地であること、九州新幹線と鹿児島線が止まっている区間が県南部を通っていることの2点です。自館の商圏がこの表のどの地域にあたるかを見て、次の見積もりに使ってください。

建物・設備の被害62億円は、キャンセルとは別に数えられている

宿泊業の建物・設備等の被害額は約62億円です。8月19日の第25回本部会議で示され、第29回(8月31日)まで据え置かれています。資料には「建物・設備等のハード被害のみ。キャンセル額は含まない。」と明記されています。8月17日の第24回までは速報値40.4億円だったため、1回の会議で21.6億円ぶん増えたことになります。

書きぶりも変わりました。第24回までは「熊本県旅館ホテル生活衛生同業組合の会員施設等を対象に調査を実施」と調査対象が明記され、「商工労働部が報告した被害額の内数」と注記されていました。第25回からは「商工労働部が本日報告した被害額のうち、宿泊業関係は約62億円」に変わり、調査対象の記載が消えています。40.4億円と62億円が同じ母集団を数え直した値なのか、母集団そのものが広がった値なのかは、資料からは判断できません。

キャンセルの約27億円は、売れるはずだった宿泊が売れなくなった額です。約62億円は、建物と設備そのものが壊れた額です。前者は逃した売上、後者は壊れた資産で、性質が違います。県は復旧費用としては公表していないため、修繕にいくらかかるかは別の数字になります。

比べる軸キャンセル 約27億円ハード被害 約62億円
数えているものキャンセルの金額建物・設備等の被害額
調査の対象関係団体・市町村を通じた県内の宿泊施設第25回以降は記載なし(第24回までは県旅館ホテル生活衛生同業組合の会員施設等)
期間の区切り7月28日〜。8月21日以降のキャンセルを含む(8月21日10時締め)期間の区切りの記載なし
相互の関係資料上は別勘定。約62億円にキャンセル額は含まれない

約62億円は、商工労働部が報告した商工業関連の被害額の内数です。第29回(8月31日)時点の商工業全体は7,881件・1,559億円で、うち中小企業が7,745件・1,339億円です。局地激甚災害の指定は御船町、八代市、宇城市、嘉島町、氷川町の5市町。県内の産業全体の被害のうち、宿泊業の建物・設備分がこの額にあたります。

足して総額にしない:約27億円と約62億円を足した約89億円を「宿泊業の被害総額」として引用しないでください。2つは別々の調査で、回答した施設の集合が一致するとは資料に書かれていません。どちらも暫定値・速報値であり、合計しても意味のある総額になりません。それぞれ「キャンセル分」「ハード被害分」と断って使ってください。

震度7はどこで、災害救助法はどこまで適用されたか

令和8年熊本地震の発生は2026年7月28日16時27分。震源は熊本県熊本地方、深さ16km、規模はマグニチュード7.1(いずれも暫定値)です。最大震度7を宇城市と氷川町で観測し、有明・八代海に津波注意報が16時29分に発表され、18時10分に解除されました。

震度観測した市町村
震度7宇城市、氷川町
震度6強熊本市、八代市、宇土市、美里町、益城町、嘉島町
震度6弱上天草市、合志市、大津町、西原村、御船町、芦北町
震度5強水俣市、山鹿市、菊池市、天草市、菊陽町、津奈木町、甲佐町(熊本県)/南島原市(長崎県)

災害救助法は10市10町1村に適用

災害救助法は発災当日の7月28日付で適用されました。当初9市10町1村で、これに熊本市を加えた10市10町1村が対象です。八代市、水俣市、山鹿市、菊池市、宇土市、上天草市、宇城市、天草市、合志市、美里町、大津町、菊陽町、西原村、御船町、嘉島町、益城町、甲佐町、氷川町、芦北町、津奈木町、そして熊本市が並びます。

この21市町村は、後述するホテル避難の対象範囲とは一致しません。避難の受付対象はさらに狭い10市町に絞られています。制度ごとに線引きが違うため、自館の所在地や取引先の所在地を当てはめるときは、どの制度の話かを分けて確認してください。

自館の影響を見積もるときに分けて数えるもの

県の集計に、キャンセルの理由別の内訳はありません。建物が壊れて泊められなくなった分と、交通が絶たれて来られなくなった分と、被災地に近いから控えられた分が、1つの数字にまとめて入っています。自館の見積もりでは、この3つを自分で分けて数えるほかありません。

分けて数えるもの公表資料で分かること自館で調べること判断への効き方
建物被害による休業 県内で宿泊施設12件・観光施設1件が建物被害のため営業休止(8月31日17時時点)。8月17日時点の8件から4件増※3 国土交通省 第51報 自館と取引先の建物・設備・給排水の被災有無と復旧見込み 供給そのものが欠ける。復旧するまで在庫が売れない
交通の途絶 九州新幹線 熊本〜新水俣は9月18日運転再開予定、鹿児島線 宇土〜八代は10月中旬の運転再開を目指す。宇土〜八代と八代〜水俣はバスによる代替輸送を実施中(8月31日15時30分時点)※3 国土交通省 第51報 自館の主要客が使う経路がこの区間にかかるか 到達手段が欠ける。再開予定日を境に流動が戻る
予約の手控え 地域別の内訳は公表されたが、理由別の内訳はなし(未公表) 予約サイト別・エリア別のキャンセル理由と、新規予約の入り方 営業状況の発信で動かせる余地がある
足し算をしない:県の約27億円は県内の宿泊施設に照会した結果です。自館が県内の施設なら、自館のキャンセルはすでにこの数字に含まれている可能性があります。県の公表値と自館の実績を並べて合計すると二重計上になります。

九州に予約・取引がある自館の当面のタスク

やること いつまでに 誰が
7月28日以降のキャンセルを、建物被害・交通・手控えの別に分類して日次で記録する 記録は発災日まで遡って即時 予約/フロント
営業できている事実と、館内の安全確認の結果を自社サイトとOTAの両方に掲出する 当日中 広報/予約
九州新幹線の9月18日再開予定を織り込み、9月後半以降の在庫と料金を組み直す 9月18日の3日前まで 予約/RM
鹿児島線 宇土〜八代を使う10月上旬までの予約を抽出し、代替バスの案内を用意して個別に連絡する 到着日の3日前まで 予約
県の災害対策本部会議資料を定点で確認し、キャンセル調査の更新を追う 会議開催のつど 経営企画

ホテル避難は204施設、申込1,478件に対しマッチング554件

被災者をホテル・旅館に受け入れる仕組みが動いています。県は八代、水俣芦北、人吉球磨のホテルを中心に受入施設を掘り起こし、8月31日14時時点で県内204施設を確保しました。内訳は被災地に近い3地域が30施設、その他県内が174施設です。8月17日時点の169施設から2週間で35施設増えました。

申込は8月3日13時30分から、避難所でのチラシ設置と申請フォームで受け付けています。8月31日14時時点の申込件数は1,478件。うち連絡がついたのが1,474件で、内訳はマッチング済554件(1,202人)、調整中304件、辞退569件、不通47件です。専用コールセンターは8月8日13時に開設されました(0120-325-327、9時30分〜17時30分、土日祝も運営)。

県は船舶「はくおうⅡ」でも入浴と宿泊の支援を続けています。8月14日から30日までの5回の受入で、宿泊者数の実績は350件725人。うちホテル等避難に申込済が42件、申込を検討中が89件です。9月3日から5日までの宿泊は、9月1日9時から県のホームページで申込受付を開始すると記載されています。

項目内容(2026年8月31日14時時点)
確保した受入施設県内204施設(八代・水俣芦北・人吉球磨 30施設/その他県内 174施設)
申込件数1,478件(連絡済1,474件のうち、マッチング済554件・1,202人/調整中304件/辞退569件/不通47件)
対象となる方熊本市、八代市、宇土市、宇城市、氷川町、美里町、甲佐町、御船町、嘉島町、益城町に居住または避難している方
費用宿泊費は原則公費負担。食費等は自己負担
移動施設が送迎車を準備する場合などを除き利用者が自身で確保。駐車場代も自己負担
期間居住市町村の避難所が閉鎖されるまでの間で、各施設が受け入れ可能な期間
サービス水準通常の宿泊サービスを保証しない。リネン交換は一定期間ごとに利用者自身、食事は自己調達が原則

受け入れを考えるなら、2週間の動き方が判断材料になります。8月17日と8月31日を並べると、申込は1,227件から1,478件へ、マッチング済は323件から554件へ増えました。同じ期間に辞退は240件から569件へ増え、不通は149件から47件へ減っています。連絡がつかなかった分が減り、受けるか断るかの結論が先に出ています。残る調整中は508件から304件へ減りました。これから施設と結びつく候補は、この304件が中心になります。

受け入れを検討する場合:県は「通常の宿泊施設としてのサービスを保証するものではありません」と明記しています。食事は自己調達が原則、リネン交換は一定期間ごとに利用者自身、という線引きです。自館で受け入れるなら、この線引きを現場に先に伝えてから申し出てください。通常営業と同じ清掃・リネンの回転で人を組むと、県が案内している水準と食い違います。

九州新幹線は9月18日再開予定、鹿児島線は10月中旬

8月31日15時30分時点の国土交通省の資料に、鉄道の運転再開時期が初めて書かれました。九州新幹線 熊本駅〜新水俣駅間は9月18日運転再開予定。JR九州 鹿児島線 宇土駅〜八代駅間は10月中旬の運転再開を目指すとされています。肥薩おれんじ鉄道の八代駅〜水俣駅間には時期の記載がありません。

路線運転を見合わせている区間再開の見通し確認されている損傷
九州新幹線 熊本駅〜新水俣駅 9月18日運転再開予定 構造物の変状 約600箇所(防音壁落下、橋脚・橋桁変状、高架橋損傷等)/軌道変状 約300箇所/電気設備 約100箇所(架線の断線等)
JR九州 鹿児島線 宇土駅〜八代駅 10月中旬の運転再開を目指す。バスによる代替輸送を実施中 構造物の変状 29箇所(橋りょう変状、乗降場変状)/軌道変状 約10km(レールの歪み)/電柱損傷27本、架線金具損傷300箇所超
肥薩おれんじ鉄道 八代駅〜水俣駅 記載なし。バスによる代替輸送を実施中 軌道変状、架線断線、乗降場破損等 計96箇所

損傷の箇所数は8月17日の第43報から増えています。九州新幹線の構造物の変状は「約200箇所以上」から約600箇所へ、軌道変状は「約40箇所」から約300箇所へ。新しい被害が出たのではなく、点検が進んで判明した箇所が積み上がった数です。それでも9月18日の再開予定は示されました。復旧の工程は、判明した箇所数とは別に立っていることになります。

8月19日に宇土駅〜小川駅で始まった代行バスは、8月26日から宇土駅〜八代駅への延長が調整中とされていました。8月31日の資料では宇土駅〜八代駅が「バスによる代替輸送を実施」となっており、八代までつながっています。熊本から県南部へ抜ける経路は、9月18日に新幹線、10月中旬に鹿児島線と、2段階で戻る見込みです。

案内に使う前に:9月18日と10月中旬は、国土交通省の資料に載った時点の見込みです。予定日と「目指す」では確度が違い、いずれも工事の進み方で動きます。宿泊者への案内や販売の条件に日付を書き込む場合は、JR九州の発表を直接確認してください。

次に数字が動くのはいつか

キャンセル調査については、県が「今後も必要に応じて継続調査を実施」とするのみで、次回の公表時期は示されていません。8月21日の第26回で更新された後、8月31日の第29回まで4回続けて据え置きです。宿泊業のハード被害62億円にも、次の更新時期の記載はありません。県の災害対策本部会議のページを定点で見るのが確実です。

国の宿泊統計では8月分が本体になる

観光庁は8月31日に、7月分・第1次速報と6月分・第2次速報を公表しました。7月分に入る発災後の期間は、28日から31日までの4日間だけです。1か月まるごと影響を受けた最初の月は8月で、実勢を読むならこちらを待つことになります。次の公表は9月30日で、観光庁の公表予定日一覧ではここに8月分・第1次速報が入ります。公表のたびに更新している数値の推移は訪日・宿泊の推移トラッカーに反映しています。

  • 県のキャンセル調査 ― 更新の有無を本部会議の資料で確認する
  • 国土交通省の被害状況報 ― 9月18日・10月中旬の運転再開が予定どおり進むかを追う
  • 観光庁の宿泊旅行統計 ― 7月分は4日分のみ、実勢が出る8月分の第1次速報は公表予定日一覧で9月30日

よくある質問

Q1. 報道されている「宿泊キャンセル約27億円」は熊本県の被害総額ですか?

被害総額ではありません。熊本県が示した約27億円は、2026年8月21日10時で締めて集計した暫定値です。対象は「7月28日〜。8月21日以降のキャンセルを含む」と記載されています。さらに、建物・設備が壊れたことによる被害は別に集計されており、県は8月19日の第25回災害対策本部会議から宿泊業関係の被害を約62億円と公表しています。県の資料には「今後も必要に応じて継続調査を実施」と記載されています。

Q2. 宿泊業の被害「約62億円」とキャンセル「約27億円」は足し算できますか?

県の資料上は別勘定なので重複しません。約62億円は建物・設備等のハード被害で、「キャンセル額は含まない」と明記されています。ただし調査の対象施設と回答した施設がそれぞれ異なるため、2つを足した約89億円を宿泊業の被害総額として扱うことはできません。それぞれ別の調査の暫定値です。

Q3. 以前に報じられた「約20.6億円」との差は何ですか?

集計の切り方が違います。約146,000人泊・約20.6億円は7月28日から8月6日までの受付分を8月10日10時で締めた値で、第20回(8月10日)から第25回(8月19日)まで据え置かれていました。第26回(8月21日)から受付分での区切りがなくなり、「7月28日〜。8月21日以降のキャンセルを含む」に変わって約190,600人泊・約27億円になっています。同じ調査の途中経過であり、別々の被害ではありません。両方を足すと二重計上になります。

Q4. 約27億円を約190,600人泊で割れば、1人泊あたりの単価が出ますか?

割り出せません。県の資料には「『キャンセル人泊数』又は『キャンセル額』いずれか一方しか回答がなかったものについても計上」と注記があります。人泊数を答えた施設の集合と金額を答えた施設の集合が一致しないため、両者を割った値は単価として意味を持ちません。地域別の内訳にも同じ注記が効きます。

Q5. 自館は九州にありますが震源から離れています。影響をどう見ればいいですか?

建物被害・交通の途絶・予約の手控えの3つに分けて数えてください。建物被害は県内で宿泊施設12件・観光施設1件が営業休止(8月31日17時時点)、交通は九州新幹線 熊本〜新水俣が9月18日運転再開予定、鹿児島線 宇土〜八代が10月中旬の運転再開を目指す段階です。キャンセルの地域別内訳では、震度7を観測した宇城が最も小さく、震源から離れた阿蘇と天草で人泊数の約半分を占めます。予約の手控えについては理由別の内訳が公表されていないため、自館の予約データで確かめるほかありません。

Q6. 被災者のホテル避難は、どの宿泊施設でも受け入れられますか?

国と熊本県が確保した施設が対象で、8月31日14時時点で県内204施設が確保されています。宿泊費は原則公費負担、食費等は利用者の自己負担です。県は「通常の宿泊施設としてのサービスを保証するものではありません」と明記し、リネン交換を一定期間ごとに利用者自身が行うこと、食事は自己調達が原則であることを案内しています。

Q7. 地震の影響は国の宿泊統計にいつ出ますか?

発災が7月28日のため、7月分に含まれるのは4日間だけです。7月分・第1次速報は8月31日に公表されました。影響の本体が現れるのは8月分の集計で、観光庁の公表予定日一覧では第1次速報が9月30日の公表予定です。