海外旅行者のAI検索利用が急増している
「Best ryokan near Kyoto with private onsen」「京都 温泉付き旅館 推荐」。海外旅行者がChatGPTやGeminiに投げかける質問は、こうした具体的なリクエストです。
特に欧米圏の旅行者はChatGPTの利用率が高く、旅行計画の初期段階でAIに相談するケースが増えています。中国圏では百度のERNIE Botや独自のAI検索ツールが普及し始めています。
こうした海外旅行者がAI検索で「日本のホテル」を探したとき、御施設は推薦されていますか?
インバウンドAI検索の3つの特徴
1. 多言語での検索
海外旅行者は当然、母国語で検索します。英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語など、多言語でのAI検索に対応する必要があります。日本語の情報しかない施設は、そもそもAIの推薦候補に入れません。
2. 文化的コンテキストの違い
「ryokan」「onsen」「kaiseki」といった日本固有の概念を、海外旅行者がどう理解しているかは国や文化によって異なります。AIは質問者の文脈に合わせて推薦するため、多様な文脈で施設情報が理解されるような情報発信が求められます。
例: 欧米の旅行者には「A traditional Japanese inn with tatami-floored rooms, communal hot spring baths, and multi-course Japanese dinner served in your room」のような具体的な説明が有効。「旅館」という単語だけでは十分に伝わりません。
3. OTAを介さない直接的な情報取得
海外旅行者はBooking.comやTrip.comを経由せずに、AIから直接施設を推薦してもらうケースが増えています。AI検索で推薦された施設の公式サイトを直接訪問する動きは、直予約増加の大きなチャンスです。
インバウンドAIO対策の実践ステップ
Step 1: 多言語での情報発信を整備する
公式サイトの多言語対応はもちろん、Googleビジネスプロフィール、TripAdvisor、口コミサイトでの多言語情報が重要です。機械翻訳をそのまま使うのではなく、各言語圏の旅行者が実際に使う表現で施設の魅力を伝える必要があります。
Step 2: 海外旅行者の口コミを増やす
海外旅行者の口コミは、AIが英語や中国語で施設を推薦する際の重要な根拠になります。チェックアウト時に多言語の口コミ依頼を行う、フォローアップメールを多言語で送るといった施策が有効です。
Step 3: 海外メディア・ブログでの言及を増やす
海外の旅行ブログ、メディア記事での言及は、AIの推薦に影響します。プレスリリースの英語配信、海外旅行メディアへの情報提供、インフルエンサーの招待など、海外での情報露出を増やす取り組みが、AI検索での推薦率向上につながります。
3つの地域圏でのAI検索対策
- 欧米圏: ChatGPT、Geminiが主要。英語での情報整備が最優先。TripAdvisorの口コミが大きな影響力
- 中国圏: 百度ERNIE Bot、Xiaohongshu(小紅書)のAI検索。中国語(簡体字)での情報発信と、中国系プラットフォームでの存在感が重要
- 東南アジア圏: ChatGPT利用が急増中。英語ベースの情報発信に加え、GoogleマップのレビューがAI推薦に影響
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